世界の洋菓子(フランス）
日本で洋菓子といえば、たいていの人はフランスのお菓子を思い浮かべるくらいフランス菓子は種類が豊富です。フランスのお菓子はフランス文化だと言えるほど、生活に深く根ざしたものなのです。それは日本食が料理の中で砂糖を使い糖分を摂るのに対して、フランス料理は基本的に野菜の甘みのみ、糖分は食後のデザートで補給するという違いもあるのでしょう。ここにスイーツ発展の理由があるのです。
ちょっと思い浮かべてみてください。洋菓子って思ったときにフランス語っぽいお菓子の名前がたんさん出てきませんか。シュークリーム、エクレア、ミルフィーユ、マドレーヌ、ガトーチョコラ、フィナンシェ、タルトなどなど。実際にはこれらのお菓子の名前はフランスでは少し言い方が違うものもありますが、これらはすべてフランスのお菓子です。いかに日本で食べられている洋菓子が、フランス生まれのものが多いのかということがわかりますね。
フランスのお菓子には、ただ食べることを楽しむだけではなく、そのお菓子を食べることにちゃんと歴史的な背景があるものもあります。ガレット・デ・ロワ（王様のケーキ）はフランスで新年のお祝いに欠かせないものですが、これを買うとかならず紙でできた王冠がついてきます。そしてケーキの中にはフェーヴ（そら豆の意味）と呼ばれる陶器の飾りが入っていて、切り分けられたケーキにフェーヴが入っていた人が王様となるのです。これは古代ローマ、サトゥルヌス祭の風習に基づくということです。こうした背景を知ってるとフランスのお菓子がより一層おいしくいただけそうですね。
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